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ふじみの国際交流センター(FICEC)~外国人と創る多文化共生社会~

埼玉県のNPO法人ふじみの国際交流センターの日々の活動と感じたこと

ウズベキスタン料理教室のご報告

3月19日(土)ふじみ野駅にあるピアザ☆ふじみで「ウズベキスタン料理教室」を開催。小学生の男の子を含めて17名の方々に参加していただきました。今回はなんと都内から参加してくださった方もいらっしゃいました。
 
 
中央アジアに位置するウズベキスタンでは、穀物の収穫高が多いので麺料理やパンを食べることが多く、
羊の放牧も盛んなことから羊肉(マトン)を使った料理が多いそうです。
 
先生は料理上手なウズベキスタン出身の女性。
 
メニューはマトンと野菜たっぷりのスープが入った麺料理「ラグマン」と、ウズベキスタンの伝統的な「パン」
 
ラグマンで使う麺は、均一な太さになるよう手でこねて、両手で持って空中で回してさらに引き延ばします。この作業が本格的過ぎて教室中が盛り上がる、盛り上がる! 皆でわいわいいいながら作りました。
ラグマンはその麺を茹でて、たっぷりの野菜とマトンにトマトペーストを加えて煮込んだスープをかけていただきます。
 
パンは事前に先生が仕込んでくれた状態の物を形成して焼きました。「チェイキチ」と呼ばれるパンの上に押す判子の柄がかわいかったです。
 
食後はウズベキスタンのお話しの中で、先生のお友達が作ったという「チャポン」という100パーセントシルクの前開きのチュニックと、同じ素材で作られたポーチを紹介してくれました。これは販売もしているそうです。
 
FICECではいろんな国々の家庭料理を紹介する料理教室を今後も開催していきます。初めての方もそうでない方も、おひとり様もご家族も気軽に参加してくださいね。スタッフ一同心よりお待ちしています。

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 本日の材料

f:id:ficec:20160324140800j:plain麺を手でこねてのばしています。

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両手で持って空中で回してさらにのばす。

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麺料理「ラグマン」と伝統的なパン

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「チャポン」とバッグ

見えてきた在住外国人の課題

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

なかなか更新できないブログですが、今年もよろしくおつきあいください。

ふじみの国際交流センター理事長石井ナナヱによる「見えてきた在住外国人の課題」をご覧ください。

 

見えてきた在住外国人の課題(思うままに)

 毎日外国人と接していると外国ルーツの人たちの現状や課題がいろいろ見えてくる。

  • 最大の問題は、移民に対する関係省庁がないこと。日本国籍の人を含めて日本語が話せない、日本語の読み書きができない在住外国人がたくさんいる。読み書き会話は日常生活を送るうえで基本となるもので、近所とのトラブル、仕事探し、病院に行きたくても症状を伝えられないなど、すべての問題の元になっている。
  • 文部科学省の調査で日本語指導が必要な日本国籍の児童生徒が10年前の倍以上に増えているのに文科省自体が動かないのが不思議に感じる。イギリスやオーストラリアのESL制度のような第2言語としての日本語教育を何よりも先だって制度化する必要性を訴えたいのだが、移民に対する担当省庁もなく、真剣に考えてくれる国会議員もいない現状である。
  • 次に国際結婚とそれに伴う離婚や再婚が急増していることに恐怖を感じている。総務省の調査によると2010年の日本人と外国人の国際結婚は30207件、同年の日本人と外国人の国際離婚は63%、18968件あった。FICEC近郊でもそれは顕著で、在留資格を得た途端に離婚した外国人が、新たに出会った外国人と再婚する例が増えている。
    「日本人との離婚の認め人になって」と頼んできた人が1年もたたないうちに
    「好きな人ができたから結婚の認め人になって」と頼みに来る。愛が全てと主張する彼女たちの身代わりの速さに度肝を抜かされるが、そんな親の生き方に翻弄されている子どもが多い。
  • 外国人同士の結婚が増えると日常会話が日本語でない家庭が増え、外国籍の、でも在留資格はある子どもが生まれ、日本の学校に通うようになっても、親は学校からの通知が読めず、宿題も見てもらえない。
  • 外国人妻を軽んじる日本人男性が多くDVも多発している。隣の人を殴れば犯罪になるが、女房ならタダでいくらでも殴っていいと勘違いしている男性への罰則はないのかと腹立たしい。
  • 被害女性の中には自立できないために暴力夫のもとに帰ってしまう人や、生活保護とは何かを理解できない外国人が多く、保護を受けると働こうとしない人もいる。
  • またDVを見て育った子どもの心理と影響も重大問題で、トラウマで苦しんでいる子供や、親からの虐待で精神病にかかってしまった子どもを何人も見ている。
  • こんな家族にはFICECの機能だけではカバーしきれず、生活の基礎から教えて相談に乗ってくれる母子支援施設の必要性を強く感じる。
  • それと共に収入の少ない女性の生き方にも指導が必要で、家計費のやりくりだけでなく職業訓練や職業里親制度の導入など、そばについて親身で就労支援してくれる機関があるとよい。
  • 先日、夫から家を追い出されたフィリピン人に同行して市役所に行ってみて、DV被害者以外では世帯主でない女性を支援する制度がないことが解った。
    要するに、住宅援助制度も生活費一時貸しも世帯主である男性が困った時に貸してくれるもので、仕事がなくお金がなくても「離婚をしてない状態では世帯主ではないので援助できない」と言われた。
    生活保護は受けたくないし離婚はしたくない女性はどうしたらいいのか。男性中心の考えはまだまだあることに驚愕した。
  • 家族滞在の子どもは日本の中学や高校を卒業しても正社員にはなれないという資格外就労ビザの限界や、親と同居していない子は全日制の高校を受験する資格がないこと等、日本の制度と外国ルーツの子ども支援のはざまで困ったりしている。
  • 日本は現在、海外から労働者を受け入れる施策はあるが、国内の外国人の就労支援をする施策がない
  • 住環境の整備、福祉や健康対策、職業指導等、彼らが人として生きていかれるように、どんなことが必要か、社会全体で考える時期が来ていると思う。

FICEC 国際理解講座を開催!

11月24日(火)、富士見市立関沢小学校で出張講座を行いました。
 
日頃からFICECの活動に関わっている外国人女性、それぞれスリランカウズベキスタンパキスタンミャンマー出身の4人が、4年生の「総合学習」の授業の2時間を使って、それぞれの出身国の文化や習慣についてのお話しをさせていただきました。
 
4人の外国人は皆、別の教室で待機していて生徒が教室を入れ替わり、10分の話しと5分の質問タイムの計15分を4セット行いました。
 
引率者も最初は緊張していましたが、2回目くらいからアドリブも出てあっという間の楽しい時間でした。
 
民族衣装や食べ物、それぞれの国のお札(お金)の話しに興味を持つ子どもたちが多かったです。
 
☆4人の感想です☆
「内容を真剣にノートに書いている生徒の姿がとてもかわいかったです」
「質問もたくさんしてくれて話し甲斐がありました」
「先生方が協力的でとてもスムーズにできて良かったです」
「大勢の人の前で話すのは初めてでしたが、真剣に聞いてくれて最後はだいぶ緊張が解けて話せました」
 
 
最後の締めのあいさつで先生が仰っていた、金子みすゞの詩の一節「みんなちがって、みんないい」。
 
日本とは文化や習慣が違う国が世界にはたくさんあります。
 
そんなことを少しでも感じてもらえる時間になったらうれしいです。(担当 H)

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ひまわり音楽教室

 10月24日(土)の午後1時から4時まで、外国籍の子どもたちを対象にひまわり音楽教室を開催しました。中国籍の子どもたち4名が参加してくれました。開催のきっかけは、中国では音符の読み方が日本とは違い、数字で音を表わすので、日本の小学校や中学校に通っている子どもたちが、音楽の授業で五線譜の音符が読めずついていけないと耳にしたことでした。中国では、日本のように五線の上に音符を書くのではなく、数字と記号を横一列に並べて音を表わしていくようです。五線譜に慣れている私たちにとって、数字の楽譜があることにびっくりです。国が違えば音符の表わし方も違って面白いですね!

 

 今回、ひまわり音楽教室では、ト音記号の書き方、「ドレミファソラシ」までの音符の書き方、四分音符と四分休符の書き方を学習しました。みんなピアニカを持ってきていたので、一つずつ音を確認しながら弾いていきました。音符が少し読めるようになると、すぐに子どもたちはピアニカで曲を弾けるようになりました。講師が使っていたキーボードにも興味をもち、友達と二人で弾いたり、メロディーに伴奏をつけたりして楽しんでいました。午後の3時間に亘る授業でしたが、みんな集中して音楽の勉強に取り組んでいました。もっとやりたいという子もいて、子どもたちが音楽に興味をもってくれたことを、大変うれしく感じた一日でした。(文責:スタッフO)

FICECの国際理解講座

みなさんこんにちは!スタッフのhikoです。

6月27日、富士見市主催「第4期 子ども大学☆ふじみ」の2回目の講義が「ピアザ☆ふじみ」で行われました。

数か月前、富士見市から「イスラム」をテーマに講義を担当してほしいとオファーがありました。そこで「隣にいるイスラム教のお友達」という目線でイスラム教文化の人たちの生活を紹介しようということになりました。

ちょうどウズベキスタン人のご一家がセンターに通ってくださっていたので、お父さんには講義を、お母さんにはお料理を、お子さんにはクイズを担当してもらうことになりました。ご一家も長年日本に住んできて、自分たちの文化のことを知ってもらう機会はほとんどなかったのでとても嬉しいと言ってくださいました。

国際理解のイベントをずっと担当している大先輩のYさんが中心になり、日本の小学生に身近にある異文化をいかに体験してもらおうかと話し合いました。「日本ではどうかな、という言葉をたくさん使おう」とか「ここは最初に質問形式にして答えを知ったら驚く、という流れにしよう」とか。納得できないこと、理解できないことも含めて異文化と接するということだ、という一見矛盾したことを子どもたちに体感してほしいな、と思いました。それでも友達になれるよ、距離はどんどん縮められるよ、と。

大学の先生や市の担当者の方たちと話し合いを重ね、お父さんが作った講義の内容を何時間もかけて一緒に推敲したり、お料理の試作やレシピづくり、ウズベキスタンについて子どもたちが興味を持ちそうなことを調べてクイズにしてみたりと、ご一家は辛抱強く協力してくれました。

当日は、お父さんの講義内容が面白くて、スカイプを使ってウズベキスタンのお友達と生中継をつないだり、お父さんと生徒とのやり取りも面白く子どもたちの集中力が途切れませんでした。

クイズやお料理も好評で、最後の質問コーナーでは質問を打ち切らなくてはならないほどでした。

知りたい、聞きたいという子どもたちの好奇心の強さにびっくりしました。知ってどう考えるかは子どもたち次第です。そのきっかけをこれからも作っていけたらと、また8月にある次のイベントに向けてスタートを切っています。

ともあれ「子ども大学☆ふじみ」はたくさんの方たちに助けていただき、無事に終えることができました。ありがとうございました。

ホッとしてその日のご飯はとってもおいしかったです!FICECのフェイスブックにも当日の様子が紹介されています!

埼玉の人口問題研究会に参加して

FICECセンター長の講演に感動し、スタッフとして働くようになった、なにわガールのOです。蒸し暑い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか。

今年の5月終わりから来年2月までセンターからの派遣で、埼玉の人口減少問題について考える政策研究会に参加させてもらっています。なんと日本の人口は2050年には1億人を割り込み、2100年には4,500万人に減ってしまうという推計があるそうです。さらにショッキングなことに、現在の人口増加率が将来も続くという仮定のもとで推計すると、2144年には日本の人口がゼロになると予測されているそうです。実際にゼロになるというのはちょっと考えにくい話かもしれませんが、確かに私の友人や知り合いの話を聞いていても、そもそも結婚していなかったり、結婚していても子どもがいなかったりして、子ども人口が相当数減っているような気がします。また、地方に行くと親の世代を引き継ぐ子どもたちがおらず、住む人がいなくなってしまった空き家が目立ちます。私たちはこの大きな課題にどのように向き合うことができるのでしょうか。とても大きな難問を突きつけられた気がします。

この政策研究会は、まだ始まって2回目が終わったところですが、前回は人口減少問題を「自然増」、「社会増」、「雇用増」という3つのグループに分けて話し合いをしました。「自然増」というのは、出生数が死亡数を上回った状態で、話し合いの焦点となるのは①出生数の増加、②死亡数の減少が基本となります。「社会増」というのは転入・転出に伴う人口の動きで、転入者が転出者を上回った状態のことを指します。私は「自然増」グループに入り、今後7人のメンバーでこの問題について考えていく予定です。

2回目の研究会で「自然増」グループは、①について話し合いをするために1.「結婚を増やす」、2.「もう一人子どもを産む」という2つの観点を設定し、この2つを実現する方策について意見を出し合いました。「結婚を増やす」ための方策としては、企業への婚活支援、安価で参加できる縁結びツアーの企画、飲食店によるカップル向けの特典、親子間での考えをすり合わせる場の提供、付き合っているけど結婚していない方々への支援、男性のコミュニケーション力アップセミナーの開催など様々な案が出されました。「もう一人子どもを産む」方策については、金銭的サポート、周りの妊婦さんや子育て中のお母さんへの優しい声掛け、育休・産休後の職場復帰サポート、親元近居へのサポート、子育てを楽しく感じてもらうようにするなどの意見が出されました。具体的にこれらをどのように政策提言にまでもっていくかは今後の課題ですが、一緒にグループワークをやっている埼玉県中から来たエネルギッシュな民間企業や自治体の若手メンバーや、埼玉の将来について一生懸命考えようと自ら志願して来られた自治体の課長級の方もいて、こういう方たちが埼玉にいることを非常に頼もしく感じ、こちらも活力を与えられた一日でした。

第17回総会とこの一年を振り返る

 梅雨に入り、紫陽花が見頃になりましたね。スタッフKです。

  14日日曜日10時から、第17回通常総会が開かれました。正会員92名のところ、委任状を含め65名の出席があり、全ての議題は賛成多数で可決承認されました。

  私には2度目の総会でもあり、スタッフになってのう深く関わった一年でした。去年の7月に急な引っ越しが決まって、それまでバイクの駐車場として使われていた建物を、毎日担当を決めてすこしづつ掃除してキレイにしていったこと、外国人が気軽に相談に来れるようにと「国際交流サロン」を立ち上げて、100円で出すコーヒーの美味しい入れ方を勉強したり、お客が少ない時は自分たちで100円を出して、コーヒーを味わってみたりしたこと、場所が変わったら日本語を勉強に来る外国人の顔ぶれもすっかり変わり、また新しく日本語を教えるボランティアの人も増えたこと。私自身は特にテレビ取材で私が外国人日本語学習者の、質問に答えられず、ずっと固まったままの姿が放映されて、穴があったら入りたいような恥ずかしい思いをしたり、シェルターに入居したやる気のない外国人女性にいくら日本語を教えても、あまり身にならず毎回どっと疲れたことなどが思い出されます。

センターの活動は、どれも一人ではできないことばかりでした。それでも会報の印刷や郵送一つとっても、よってたかって?あっという間に片付けてくれる頼りがいのある人たちに囲まれて、今までは共同作業は苦手と思っていたのですが、意外に?ラクで楽しいという発見もありました。

  総会の後は懇親会が開かれました。センターテーブルにインドネシア料理、タイ料理、日本の小僧寿司などところ狭しと並べられ、こういう取り混ぜ感がFICECらしいところ、かなと思います。また次の一年も楽しくやっていきたいと願っています。