ふじみの国際交流センター(FICEC)~外国人と創る多文化共生社会~

埼玉県のNPO法人ふじみの国際交流センターの日々の活動と感じたこと

18年目の本気

桜に代わってハナミズキがひらひらと風に舞うように行く先々を飾ってくれる。

ふじみの国際交流センターを開設して18年目。昨年はテレビで3回もセンターを特集してくれた。オリンピックに向けて、各局こぞって「ウェルカム外国人」番組を放映しているが、日本で暮らす外国人にはトント興味がない。そんな中で、ちょっとだけでも素顔の外国人事情を観てもらえてよかった。

フランスには

「外国人を受け入れたら人間だった」という格言があると聞いているが、現在203万人の外国籍の人が暮らす日本でも、同じような事態が起きないとも限らない。そのうえ政府は、日本を観光立国にしようと入国手続きを簡素化したり、専門学校卒も就労できるようにしたり、家事代行サービスの受け入れや技能実習生の在留期間の延長を計画している。ますます外国人問題は多様化、複雑化していくだろう。

現に今、日本で暮らす在住外国人の7割が永住か定住の資格を持っているが、生活に必要な日本語がわからないために就労できない人や、単純労働から抜け出せない人がたくさんいる。また、第二言語としての日本語指導がなされないまま学校の授業についていけない外国ルーツの子どもも多い。彼らは果たして、将来日本で働き税金が払えるような大人になれるのだろうか。

 外国人を受け入れるだけで、国としてのその後の指導支援が全然ない事を心配している。

このブログで、外国人の自立支援を目的に毎日外国人と交流しているボランティアの話に、どうか耳を傾けてほしい。そして、本気になって在住外国人について考えて欲しい。